エストルジア大陸、導入

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 エストルジアは亜寒帯に位置するものの、南方は気温が高くすごしやすい気候である。

人々の生活に欠かせないエネルギーにライドニウムエネルギーというものがある。
ライドニウムエネルギーを生み出すにはまず、ライドニウム鉱石という石を採取しなければならない。
これは世界各地でとれるものではなく、限られた場所でしか発見できない。ライドニウムの発掘や
エネルギー変換を率先して行ってきたのは「企業」である。「企業」はこのエネルギーを作り続けたことによって
力を得てきた。このエストルジア大陸で最も巨大な企業であるEGC社(Empire General Corporation)は、
このエネルギー産業において他のエネルギー産業を担う企業を買収してきたことで強い力をつけてきた。
それだけ、この大陸におけるエネルギー産業は重要なのである。
企業については、別の項で詳しく説明するのでそちらを確認していただきたい。

自然が多い地域ではたくさんの種類の動植物が存在する。
そのなかでも一般的に動物、とくに人間の生活に危害を与えたり、
詳しい生態系が調査されていない生物のことを一概に「モンスター」と呼ぶ。
人々はこのモンスターに生活を時には利用、共存しながらも、大体は脅かされながら生きてきた。
モンスターと戦う技術や、戦いを生業とする「傭兵」という職業も繁栄していく。

科学技術や産業、生活や暮らしも含めて一番の問題になっているのは、常に空気中に
漂っている「アノーン粒子」である。これは人間の目では視認できないほど極小、かつ無色透明、
無味無臭であり人間や動物の身体にはなんの影響もない。
しかしライドニウムを始めとするエネルギーを利用する各種動力源、エンジン等の機械を
動作不良に追いこむ厄介な代物である。幸い、この粒子は地上近辺では少ない浮遊量であるために
作業機械や車両、船舶に及ぼす影響は低い。しかし航空機をはじめとする、高高度での運用を目的とされた機械は
全く作動しなくなる。このため、人々の移動、交通手段は地上ならびに海上にとどまっている。
グライダーといった滑空機は動力炉を持たないのでこの粒子の影響を受けないが、
高度や飛距離の制限は大きい、実用性に乏しいといった理由であまり進んで開発されてはいない。

また、詳細は不明であるが先にあげたモンスター(ドラゴン、怪鳥、ワイバーン等の巨大な飛行可能なモンスター)
を操り、自由に空を飛ぶ「ライダー」が存在するとされているが、現在詳細は不明である。

 更に厄介なこの粒子の特徴に、通信電波をほぼ完全に遮断してしまう性質があり、人々の情報通信手段は
電波を利用しないものにたよらざるを得ない。地上近辺の粒子散布量が少ない領域においても変わらず、
電波による無線通信は作動しないことが確認されている。

 科学や生活の発展を阻んでいるのは、「アノーン粒子」である。特にに大企業EGC社が先陣を切って
この「アノーン粒子」対策に取り組んではいるものの、研究の先行きは不透明であるという。 

 

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